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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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タイムトラベラー

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<タイムトラベラー>

 ボクの名前は、時谷翔太郎 時空を越えて旅をする冒険者だ。

 高校三年の或る日、家の近所の帰り道でボクはタイムマシンを拾った。
 始めは使い古しの折り畳みの携帯電話かと思ったが、ちょっと変わったデザインだし、鈍い輝きを放つボディがタダモノではないオーラを発していて『まあ、いいから使ってみろよ!』とボクに訴えかけていたのだ。
 ちょうど受験の事や友人関係の事でくさくさしていたボクは、迷う事無く時間の歪みの中に身を投じていった……。
 このタイムマシンは二六〇〇年の中国製らしい。
 裏側に光の加減で浮き出る、立派な城やドラゴンの彫刻が施してあり、いかにも中国製っぽかった。
 商品名はタイムセレクター。
 なぜそんな事が分かったかと言うと、電源を入れると直ぐに「WINDOWS-2600」というロゴが画面に出て直ぐに消えたからだ。始めは消えるのが早すぎて分からなかったが何回か見るうちにWINDOWSの文字がハッキリ見える様になった。どうやらあの会社は二六〇〇年においても生き残ってこんなマシンのOSにまで進出しているのかなどと妙に感心した。但し。機械が中国製なのは少し気になったけど。
 それに後でヘルプ画面を見つけて開いたら、やはり思ったとおりの事が書いてあった。
 きっと未来の国からやって来た時間旅行者がうっかり落としたモノなのだろう。
 落としたヒト(たぶんヒトだろう)には悪いことをしたと思うが、今となっては仕方が無い。
 使い方は簡単で、横についているダイヤルをクルクル回すと、行きたい時代が年月日まで表示されて、決定を押すと即座にその時代へ行けるのだ。
 これを使った冒険の数々はまた今度という事にしておいて、先ずはこのタイムマシンを作った技術者に言いたい。
 欠陥品はさっさと回収すれば良かったんだぁ!!!(はぁ、スッとした。)
 実はこのマシン……。戻ろうとした場合、旅立った直後にしか戻れないのだ。
 それにパラドックスがどうので、自分の生きている時代には跳べない。
 又、一つの時代から他の時代へ跳ぶ時にも一旦元の世界に戻る必要がある。
 つまり、「行って来ま~す。」と旅立った直後に「ただいま~。」と戻ってしまうのだ。
 そんなマシンでボクは幾度と無くいろいろな時代で数々の冒険を経験してきた。
 そしてとうとう、合計約三十年分の時間を他の時代で過ごしてしまったのだ。
 たった今戻ってきたこの世界では、あのタイムマシンを拾った時から数時間しか経っていないのだ。
 そして、最後に行ったマシンのリミットの未来で……。タチの悪い病に冒されてしまった。
 もう直ぐボクは死ぬのだろう。
 全くこの今は未だ存在しない『竜宮電子公社』というメーカーを訴えてやりたい。
 このマシンさえ拾わなければ……。
 部屋の置き時計によれば、もうすぐ母が夕食に呼びに来る時間だ。
 突然四七歳のカラダになって冷たくなっているボクを見つけて、母はどう思うだろうか……。
 意識が暗い淵の底に沈んで行くようだ。

『ボクは時谷翔太郎。時空を越えて旅をする……』


 おわり

      03.01.19


 面倒だから時間旅行の部分は外しちゃいました。また今度って事で……。
     (^^ゞ
 全然タイムトラベラーじゃ無いじゃん!
 って突っ込んでくれたアナタ、ありがとうです。
 でないとボケた意味が無いですから。。。

 これには弟が活躍する姉妹編ならぬ兄弟船がある予定です。
 まだ書いてないけど。
 そのうち、ということで。