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クリスマスプレゼント

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 エスカレーターで一階へ行き、大勢の人の流れを横切ってから、わたしは交番の前を歩いて、紅い彫刻を目指して行ったわ。
 五十メートル手前でグリーンの車が目に入ったわ。その車を見て、わたしは嬉しかったの。あの男のひとが、助手席側のドアを開けて待っていたわ。背が高くて、すてきな男性だと思ったわ。
「急いで帰らなければならないんでしたね。どうぞ」
 わたしが車の中に入ると、男のひとは外からドアを閉めてくれたわ。それから急いで運転席に座ったの。
「ぼくは谷中宏和です。あなたは?」
「玉山です。セーターをありがとうございました」
 谷中さんはセーターを受け取ると後ろの席に置き、わたしの住所を確認してから車を発進させたわ。
「怪我するようなことがなくてよかった……」
「不幸中の幸いでした……」
「玉山さんは男性に好かれるタイプでしょうね」
「でも、恋人はいません」