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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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ことばの雨が降ってくる

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*金は天下の回しもの?*



『金は天下の回りもの』じゃないのかって?

はい。ふつーはそうです。
でも、お金に縁のないワタクシには、回しものとしか思えないんです。

一番最初に入賞したニッサンの童話賞の時のことです。
忘れもしません。クリスマスイブの夕方のことでした。

電話が鳴って、出てみると。
「日産自動車です」
(なんだ、なんだ。うちじゃあ車なんか買えないぞ)
と思いました。てっきり車のセールスだと思ったのです。
おまけにワタクシ、応募したことをすっかり忘れていました。

話を聞くうちに童話賞のことだとわかり、応募したことを思い出したのですが、肝心の作品名が思い出せません。

入賞の電話など初めてのこと。
舞い上がっているし、作品名が思い出せずに焦って、しどろもどろです。
たいがい聞かれるのは「オリジナルか」ということなんですが。
あとはアマチュアが規定ですから、過去に絵本や書籍を出版したことはないかと聞かれました。

ワタクシは自分でミニコミ誌を出していて、そこに地元の民話・伝説を採話して載せていたことを正直に話しました。
受賞したあとでそれが規定にひっかかって取り消されることよりも、この時点で話しておいた方がいいと思ったからです。
このことで受賞を逃しても、候補に挙がったと言うことだけで、次の作品への布石になるだろうし。

電話の相手は、検討して翌日返事をする、と言って切りました。
結果的にアマチュアと認めるという電話があったのは3日後ですが、初めの電話でワタクシ躍り上がって喜びましてね。

そうなると、たちまち欲が出てくるんですよ。

「賞金って、いくらだっけな〜♪」
と、調べ始めました。
そばにいた長男、すかさず言いました。
「半分ちょうだい」

佳作の賞金……ほ〜っほっほっほ!

ありません(-_-)

まあ、テレホンカード500円のを2枚ですか。
あとからいろいろ送っていただいた中に入っていました。
これが最初の賞金(?)でした。
もちろん、使わずに大切にしまってあります。

JOMO童話賞の時はちゃんといただきました。虎の子(*^_^*)
じゅ、じゅうまんえんです。

ですが、その時期父の法事と重なったので、ワタクシそれをぽんと母親に渡しました。
え? 気前がいいって? いえ、そ、それがそうでもないのですよ(^^;)
おほほほ……。

で、新美南吉童話賞の時は3万円の賞金をいただきました。
はるばる知多半島の半田市まで行きまして、授賞式の行われる新美南吉記念館に着いたとたん、姉から電話が入りました。

「お母ちゃんが転んで腕の骨を折った」

ま、まじかよ!?

一瞬、すぐに引き返すべきか悩みました。
せっかく目的地まで来たのに何もしないで帰るのか……。

ですが、決定に時間はかかりませんでした。
もちろん、帰らないことに、です。

これが頭を打って意識不明というならそうしますが、腕ですからまあいいだろうということで、予定通り授賞式を終えて、一泊しました。
なにしろ次の日は名古屋近在の童話書き仲間とのオフ会がありましたから。

夫からは母親がけがをしたのにすぐに帰ってこない薄情な娘と言われましたが、この際、自分の都合優先です。にゃはは。

それでこの賞金、ワタクシ母親にすべて見舞金として渡しました。

どうもワタクシの場合、賞金をもらうと自動的に母親に行くシステムのようです(笑)

ですから、賞金のことよりも、それなりの評価をいただけるだけでいいと思うようにしています。
なんて思っているせいか、ほとんど賞金のでない賞にばかり入賞しているような……。

う〜〜ん。だからやっぱり『金は天下の回しもの』なんです。