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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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ことばの雨が降ってくる

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*子ども時代はファンタジー*



つくづく思うんですよ。
子ども時代って、ほんとうにファンタジーだったなって。

何が? どこが?って言われても、感覚的に、としか言いようがないんですけども。

でも、海でも山でも路地でもドブのなかですら、遊び場にしてしまうんですから、子どもってある意味妖精みたいなものじゃないですか(笑)

ワタクシたちの頃は、テレビや洗濯機や冷蔵庫が家にやってきて、それすらSFの世界みたいにわくわくどきどきしていたんですから。
テレビ番組なんて、すぐに内容を次の日の遊びに取り入れましたしね。

『鉄人28号』では木のきれっぱし(それもできるだけ厚みのあるヤツ)を拾ってきて、大きな釘を刺して、「リモコン」(コントローラーではないんです。あくまでもリモコン)だなんて鉄人を操縦する気になっていたり、風呂敷はほら、正義の味方の必須アイテムですからね。首のところで結んでひらひらさせて……(爆)

『怪傑ハリマオ』、『少年探偵団』、『ナショナルキッド』、『少年ジェット』、『まぼろし探偵』、『エイトマン』etc……。
遊びのネタはつきません。
もちろん、そういう遊びの合間には、男の子はメンコだのベーゴマだのやりましたし、女の子はまりつき、お手玉、おままごと、縄跳び、ゴム跳びといろいろ忙しかったものです。

山にいきゃ、木の上や藪のなかに基地を作ったりね。基地って何の基地かって言われてもわかんないですけど(^o^)
海では防波堤の先から飛び込むんですよ。それからトマトとかマクワウリとか持って行って、投げてみんなで泳いで取りに行ったりとか。潜って、海底の砂をとってくる競争をしたりとか。

なんたって家業は漁師ですから、当時は「夜イカ」といって、真夜中にイカ漁に行ってましたから、昼間父親は寝なくちゃいけない。
ですから、子どもは朝から家を追い出されるんです。うるさくするとしかられるものですからね。

それで、なんとかかんとか工夫して一日中外で遊んでなくちゃいけない。これはこれで結構知恵のいることでした。
お昼はおにぎり。朝もって出るんです。まるで出勤するみたいですね。今考えると。
でも、海や山でたべるおにぎりって最高においしいんですよね。おかずなんて魚肉ソーセージ1本とか、紅ショウガだけなんですけど……。

ワタクシ、4月から具合が悪くなってほとんど食べず(バナナと豆乳くらいしか口にできなかった)にいて、病院へ駆け込んでからほぼ一ヶ月何も食べない状態が続いたんですけど、やっと食事のOKサインが出たとき、何が食べたいかいろいろ考えたんですよ。その数日前からは日替わりで食べ物の夢を見たくらい(爆)なんですが、いちばん食べたかったのはごはん。それも塩をふっただけのシンプルなおにぎりだったんです。

というわけで、一日遊んでくたびれて、夕方、薄暗くなると三々五々家に帰るわけですが、必ずといっていいほどどこかの家から、タマネギの煮えるにおいがしてきて、『あ、○○ちゃんちは今日はカレーだね』なんて言いながら別れるんです。

あんまり遅くなると、神隠しに遭うなんて言われて、そんなことも本気で信じていたくらい。

そうそう、うちの方ではお盆の時は海で泳いではいけない、って言われていたんです。
死人に足を引っ張られるからって。

ちゃんと守りましたよ。信じていたし(笑)

でも、東京から海水浴に来ている人が泳いでいるのを見て不思議に思いましたが、東京はお盆が7月だからいいんだなんて、大人はおかしな理屈を言ってましたっけ。

それはきっと、死者に対する敬意の表れなのかもしれませんね。
なくなった先祖の霊を迎えるのに、はしゃいでいてはいけないっていう。

学校は、小学校の4年生まで木造の古い校舎だったんですけど、お化け屋敷みたいで、雨の日なんか薄暗くて気味が悪かったです。でもそれすらおもしろがったりして。
掃除の時間に、床の隙間から床下をのぞき込んで、なにやら光るものが見えたとき(たぶん、ガラスのかけらだったんでしょうね)、みんなで「お化けだ」ってさわいで、先生にしかられました(-_-)

ワタクシは結構、好奇心の旺盛な子どもだったので、海や山で遊んでいるとき、わからない動物や植物を見つけた時には家に帰ってから図鑑で調べました。
それでまた、知らないことを知ってうれしかったりして。自然も勉強の場でした。