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せき あゆみ
せき あゆみ
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ことばの雨が降ってくる

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*未完成の童話*



病室で過ごすようになって早5ヶ月。
痛みや熱があるときは、なにも考えられないし、第一気力もおきませんが、容態が安定しているときには、ただベッドで寝ているのも暇でしかたがありません。

最初のうちは絵を描いたりして暇つぶししていましたが、夫がPOMERAを貸してくれてからは、もっぱらこれを使っています。

それでも、一番持て余すのが、点滴をやっているときです。
状態がよくなってきても、さらに2〜3日やるものですから、この間が一番困ります。

なにしろ腕を上げたりすると、たちまち薬剤が流れなくなってしまうのですから、じっとしているほかはないのです。
しかたなくその間は、ディスクプレーヤーで音楽を聴いたり、義兄が持ってきてくれた世界文学や日本文学の朗読を聴いたりします。

それでもやっぱり暇なんですね。ですからいろいろ考えるわけですよ。
おかげで、こんなことをだらだら書く、いい暇つぶしになったのですが、思い出しついでに、もう一つ、高校時代に書いた童話があったことにふと気がついたのです。

高校3年も2学期。折しもの中間テストの真っ最中です。
あるクラスメイトが「こんなの書いたよ」と言って、ワタクシに見せたのが“わたしは桜貝です”という詩のような物語のようなものでした。
「勉強せんとこんなの書いてたの?」といいつつも、なかなかいい題材じゃんなどと思いながら、それをもらってきたワタクシ。

その晩、試験勉強もそっちのけで(人のこといえない)、せっせとそれを元に童話を書きました。

次の日、彼女にみせたらワタクシの言ったことをそっくり返されました。おっほっほ。
ついでに「あんたも好きだね」と一言添えて。

彼女が住んでいる町は、ワタクシの住む町の隣で、童謡『月の砂漠』が生まれた海岸があります。
今でこそ、ただの海岸ですが、戦前あたりまでは鳥取砂丘にも負けず劣らずの砂山が3つくらい重なっていたそうです。

その砂浜と桜貝と、町の花である月見草をからめたお話でしたが、どうにもポイントがつかめず、一応書き上げたものの、まだまだ手直しの必要な、未完成作品のままになっています。
でも、これも手元にないので、どんなストーリィ展開だったのか、さっぱり思い出せません。

またいつか書きたいので、ことばの雨が降ってくるのを待ちましょう。