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宇宙放流者

気付いたなら叫んで
必ず月まで届くから
私は酸素の無い世界を歩いて
星を廻り太陽系を抜けるわ
例えば木々や草花、海や山脈、大空や樹海が
此の星に無いなら貴方は
悲しまずに死ぬ事無く生きたのね
気付いたなら嘆いて
木星はもう近いわ
桂花の匂いに連られるのは止めて
魂を開放するわ
犀の森に私を沈めてくれる？
帰れなくてもいいから
気付いたなら叱って
最期に生きる糧とするから
虚像を見せてほしいの