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ひとり芝居

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「そうですか!ありがとうございます……西川さんでしたね、そちらのお住まいはどの辺りですか?」
「松宮町ですけど、今、芝原駅に居るんです。出て来て頂けませんか?」
松宮町は坂井の住まいの近くを通るバス通りの、延長線上に位置するところだった。途中下車してもらうと楽なのだが、そんな贅沢は云えない。
「……駅ですか。芝原駅の近くで待ち合わせということですね?わかりました。どこでの待ち合わせがご希望なのか、伺ってもよろしいでしょうか」
「コーヒーショップですけど……『ゴダール』はご存じですか?」
「知ってます。駅の周辺ではコーヒーが一番おいしいので、私も度々利用させて頂いていますよ」
「じゃあ、コーヒーがお好きなのかしら?」
「あなたもそのようですね。何とか八時半までに行きます。西川さんの今日の服装について、教えて頂けますか?」
「黒のスーツです。髪はポニーテールみたいにしています。あなたは?」
「ジーンズと黒いTシャツで『木の名前』という本を、表紙が見えるように持って行きます」
「造園業のかたですか?」
作品名:ひとり芝居 作家名:マナーモード