小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

住めば都 ~整形外科病棟~

INDEX|11ページ/37ページ|

次のページ前のページ
 

3、地獄の診断


明日、私は手術をすることになっている。
腰椎椎間板ヘルニアの除去のために。
怖くて怖くて、何とか手術を回避して治す方法はないものかと、連日ネットを彷徨った。
90%は温存療法だけで痛みは何とかしのげるようだ。手術は後の10%に施されている。
私の場合、絶対しなくては命が危ないというものでもなく、するかしないかは本人に委ねられてる症状だった。
治療法は
(1)しばらく絶対安静にしておけば痛みはなくなる方法。
(2)ペインクリニックで、注射で痛みだけを消し去る方法。
(3)内視鏡を使って、低侵襲で行われる手術。
(4)そして、一番大掛かりな、切開して患部を切り取り、不安定なところを固定する手術などなどいろいろな方法がある。


私より二日早く入院していた同じ部屋の木村さんが(1)の方法を取っていたようだった。

入院当初、この病棟に入院している人はすべて手術をした(する)人だと思っていた。木村さんは自分より早く入院しているからもうすでに手術が終わったんだと思っていた。
その木村さんの、
「いたい、いたい、いたいよ〜」
と、ささやくような声が夜中にカーテンの向こうから聞こえてくるのだ。何度も何度も。寝静まったま夜中だから木村さんだって遠慮して小さい声にしていたに違いない。
でも、手術前の緊張と病院のベッドに慣れないからか、なかなか眠れない私にとって、その声は頭にこびりついて離れなかった。
(手術ってやっぱり痛いんだ)
(あんなにイタイイタイって言ってるし)

前のベッドにいる村田さんは膝に人工関節を入れる手術をした。その村田さんも、
「熱を持っているみたいで痛いから氷をください」
と何度も氷のお代わりを頼んでいる。