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カナダの自然に魅せられて  ~トロントへ~

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鳴門海峡の渦潮を見に行ったときもそうだったが、大きな渦の中に吸い込まれるかと思うほど近寄って、右に左に船は揺れ、大冒険だった。
そのときにも劣らず、このナイアガラ滝の観光遊覧船・霧の乙女号もサービス満点だった。
そして、帰り道は名残を惜しみながら静かに立ち去るのも同じだ。

帰りには、あの有名なレインボーブリッジを見上げることができた。とてもスマートな橋だった。
川からは50メートルも上を走っている。そこを通っている車が米粒のように見えた。長さは300メートルもある鉄橋だ。
あの橋の中間がアメリカとの国境。パスポートがいる。1歩でもアメリカに入ってみたいなあと思った。税関は橋の両側にあるらしい。

ここでの面白い話を後で姉から聞いた。
 
船から下りて、またエレベーターで崖の上まで上がり、遠目から今行ったばかりの滝をみた。
滝から滑り落ちた水からは水煙が立ち上がり空まで昇っていく。
そして、空の雲と混じりあって雲なのか水煙なのかもはやわからなくなってしまうほど、高く高く昇っていった。
真っ青な夏の空と白い水煙とのコントラストがとても綺麗だった。

間近で見ても、遠目で見ても、ナイアガラ滝の迫力はさすが、絵になった。

次に、カナダ滝を一番間近で見られるとガイドブックにも書いてあったテーブル・ロックへと向かった。乗船口からはかなり歩いた。
途中は広々とした芝生の公園になっていて、ところどころに植えられている大きな木の下の陰にシートを敷いてくつろいでいる家族がいた。
綺麗に整備された花壇。街灯にも大きな大きな花かごが吊り下げられさらに公園を綺麗に彩っていた。
噴水もあり森もあり素敵な公園だ。

それを横目で見ながら歩いた。
じりじりと照りつける夏の太陽。日本の夏と同じだ。蒸し暑くて、汗が吹き出てきた。
途中に、コニカ・ミノルタタワーが見えた。あの上まで上がったら滝はどんなふうに見えるのか、後で登ってみたいなと思いながら、今はテーブルロックから見るんだと、ひたすら歩いたった。

テーブル・ロックでは、川のすぐ側から下に落ちていく滝を覗き込むことができた。
その水の勢いの速さは目眩がしそうだった。
川と言っても海に近い水量。エメラルドグリーンの深い色。
フーッとため息が出た。
そうでもしないと吸い込まれて滝の中に落ちていきそうだったから。

もう一つ、ガイドブックを見ていて、ぜひ行きたかった場所がジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズだ。
ここは、滝が流れる様を滝の裏側の覗き窓のようなところから見るところだ。また、滝つぼの真横にはバルコニーのようなものがあって、そこからも滝を眺められるようになっているのだ。