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漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

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八の五  【想】


【想】、「心」の上にある「相」は「木」を「目」でしっかり見て、生命力を盛んにする儀礼だとか。
それを他の人に及ぼし、心で「おもう」となるらしい。

そんな【想】、最近流行りの熟語が『想定外』。
震災後、いろいろな場面で、今回の津波は『想定外』だった。また、原発事故は『想定外』だったと連発されてきた。

まず「想定」は、「ある一定の状況を仮に想い画くこと」と広辞苑にある。
そして後方に「外」が付くと、日本語では「私の責任外ですよ」のニュアンスが含まれる。

この『想定外』と言う言葉、なかなか英語にはなり切れない言葉なのだ。
だが無理矢理に変換されているのが、下記のような文言。

(1) beyond ones expectation
(2) beyond the scope of ones assumption
(3) outside ones imagination

(1)の「expectation」は「期待」で、「期待を越えて」となり、ちょっと意味合いが違う。
(3)は「イメージ外」で、やっぱりちょっと異なる。
この中でもまだ合っているのが、(2)の「assumption」(仮定/前提)だ。
しかし…しかしだ。
それでも「想定外」が英語にならない。

なぜなら、(1)も(2)も(3)も…「ones」の所有格。つまり早い話しが…、「誰の」が必要なのだ。
今回、場面場面で『想定外』と言った日本人たち、この「誰の」が欠落している。
そして、電力会社や政治家の英語のインタビュー、どうしても「誰の」が言えなかったのだろう。
『想定外』を苦し紛れに…英語で、単に「souteigai」と言ってしまっている。

これは一体何なんだろうか?
これからもいろいろ問題で、?外向けにも説明が求められることだろう。
そして、日本の関係者たちは、決して「beyond the scope of 『my』 assumption」と言わずに、変な英語、単に「souteigai」だけを乱発するだろう。

それは不幸なことに、国民が最近になって気付いてしまった、そう、充分予想できる…想定内のことなのだ。