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顔合わせ

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顔合わせ


            

そこは、駅ビルの八階にある和食のコース料理専門の、値段が少し高めで、やや高級な部類の店らしい。今日のメニューは先付、前菜、お椀、刺身、焼物、煮物、揚物、酢の物、蒸し物、上にぎり寿司、止椀、メロンということになっていた。
季節はまだ秋なのに、急に正月になったみたいに思うのは、その個室に流れるBGMが筝曲だからだった。
そう思ったのは、今日の主役の竹島祐樹だけではなかった。
「お琴って、お正月しか聴くことないわね。どうしてかしらね」
 そう云ったのは父の右隣の席で微笑している母の恵子で、
「めでたい席なんだ。ちょうどいい塩梅だよ」
 笑みを浮かべながらの、細身の父の宗助のその発言は、何となく投げやりな感じもした。それはともかく、今日の家族間の顔合わせが、大過なく進んでもらいたい。それが、祐樹の唯一の願いだった。
 優奈の両親と自分の両親との相性がどうかを、この段階では祐樹に判断できないのだが、父の機嫌が悪くない様子なので、とりあえず安堵を覚えていた。
作品名:顔合わせ 作家名:マナーモード