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いまどき(現時)物語

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高見沢はこんな凝固状態をほぐすかのように、暫く両肩の上げ下ろしをする。
そして少し間を取って、「アンタはんが、浮舟って、ホントか?」ともう一度聞き直した。
女性は、ケイタイの向こうから、ゆっくりと落ち着いた調子で話し始める。

「ホントですよ、
私、宇治川に身を投げたでしょ、もののけの高見沢さんが救ってくれはったよね、
その上に今度は、火の海の尼寺から救い出してくれはりました、
それらはまさに水火も辞せずで助けてくれったんやわ、

それから一千年の時空を越えて、平安時代からこの現代社会へと連れて来てもらったわ」

「ああ、浮舟、そうだったね」と高見沢は一言返し、一連の出来事を電撃を浴びるように思い出している。

「自由な世界への夢浮橋を渡らせてもらった事、高見沢さんに本当に感謝しているわ、私、過去に辛い事が一杯あったのだけど、もう今は大丈夫よ、

浮舟はスッゴク元気になりました、ありがとうございました」

「そうなのか、浮舟は元気になったんだね」と、高見沢はその運命の強さに感心しながらも、単純に嬉しくなって来る。

「祇園の地底にある邪馬台国に浮舟を預けて来た、あれからもう一年が経ったんだよなあ …

ヒッサシ振りだよ、それにしてもメッチャ元気そうだし …
ホント、意味のわからんヘイアニーズ(平安語)しか喋れなかったのに、ゴッツー現代語も上手くなったみたいだし …

わああああ、これぞビッグ・サプライズのグッド・ニュースだ!」
高見沢は支離滅裂に、かつエモーショナル(情緒的)に感激している。

「この一年間、卑弥呼女王のお世話になって、清濁色々の現代社会で生きて行けるように訓練してもらいましたわ、

もう私、キャビキャビの現代レディーよ、見事に変身出来たわ」

浮舟は軽快感ある口調で話して来る。


作品名:いまどき(現時)物語 作家名:鮎風 遊