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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・弐】お祭り神社

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「…上…ですね」
乾闥婆が言った
「でも! だったらどうして京助と悠助を…!! 【時】までは…!!」
緊那羅が声を張り上げた
「落ち着いてください緊那羅」
「たッ!;」
緊那羅に乾闥婆の結構強めなチョップが振り下ろされた
「ソレがわかれば苦労はしないでしょう?」
乾闥婆がにっこりと笑いながら緊那羅の頭から手をどけた
「…く達がコッチに来れたのは…たぶん誰かが自分の宝珠の力を解放して作ってくれたからだと思う」
制多迦がいきなり話題を変えた
「僕はてっきり緊那羅か慧喜だと思っていたのですが…」
「え?」
乾闥婆が痛そうに頭をさすっている緊那羅を見た
「黒い宝珠を使う輩に対抗するとなれば…宝珠をひとつ犠牲にするくらいの覚悟が必要となる…それでも勝てるかどうかだ緊那羅…今のお前はな」
迦楼羅が緊那羅に言った

「…も緊那羅は頑張ったよね。偉い偉い」
制多迦がヘラリ笑ながら緊那羅の頭を撫でた
「僕と戦った時より強くはなっているね…」
矜羯羅もふっと笑って言うと緊那羅が赤い顔で俯いた
「そうですね…でも緊那羅や慧喜じゃないとすれば…いったい誰が…」
乾闥婆が一瞬優しい笑顔を緊那羅に向けた後真顔になって考え込む
「吉祥とか…じゃないんだっちゃ?」
緊那羅が言う
「…それがだな…吉祥の姿が見えなくなってな」
迦楼羅がさらっと言うと乾闥婆が溜息をつき緊那羅がぽかんとした顔をした
「阿修羅が探しているのですが…」
乾闥婆が言う
「昨日ももしかしたらコッチに来てるのではないかと探しに行こうとした矢先宝珠に呼ばれてな…しかし扉は開かないで…;」
迦楼羅が溜息をついた
「一体ドコにいったんだか…;」
そして乾闥婆と迦楼羅が同時に溜息をついた