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「今日は、ストラ出来ひんかったから、明日、やる？」
　航が慎太郎と奏の顔を交互に見ながら……最終的には、慎太郎をジッと見る。
　そして、航の言葉に反応した奏が“うん！”と頷き……慎太郎をジッと見る。
「は？」
　驚く慎太郎。が、二人の“ジッと見る”攻撃に観念したように眉をひそめると、チラリと藤森母へ視線を送った。それに答えるかのように、微笑みながら藤森母が頷く。
「じゃ、奏の様子を見て、午後からなら」
「よしっ！」
　ベッドの上で手を立てた奏に、航がパン！とタッチ。

　　
　翌日、いつもの公園に三人の声が響いた。