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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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「クフィスさんはみるむさんと美姫さんが連れて行かれる場所を確かめるため、2人組を追いかけています。何か分かれば、えーと……共団、でしたっけ?そこに連絡すると言っていました。」
 共団、それはエランドのアリスが団長の片側を務める「聖羅共生推進団体」の略称だ。それを聞いたソアラが首をかしげた。
「わざわざ共団に?」
「はい、ぼく達がそこへ向かうのはクフィスさんも知っていますし、その2人が誰の命令で動いているか、予想がついているようです。」
 共団があるのは、海を隔てた北の大陸。セリフィ大陸と呼ばれるそこの西の端、ミルリーフ国だとソアラが説明した。そこに連絡するということは、2人組が大陸を渡る確信があるということなのだろう。
「で、誰の命令かは言ってた?」
 セイファーは、少し思い出すようにしてから言った。
「確か……スターシーカー、エリザ・メルトンという人です。」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ