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陰陽戦記TAKERU 後編

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「……どうやら時間の無駄のようだな、貴様達に余の理想など理解できない事だけは分かった。ならばかかって来い! 命が惜しくないのならばな!」
「上等だ!」
 だけどどうすれば良い?
 オレ達は能力を封じられてる、唯一の対抗策と言えば俺の鬼斬り丸だけど……
 色々考えていると道真の切り裂かれた腕がトカゲの尻尾の様に再生した。
 地面に落ちた腕の方は剣と共に陰の気に戻るとフワリと浮かび上がり、道真の手の中に収まった。
「武! 僕が隙を作る、お前は攻撃しろ!」
「おい、学っ!」
「頼むよ、武、」
「学っ、辞めて!」
 加奈葉も言うが学は聞いてない、こいつ……
「うおおおっ!」
 学は咆えながら大剣を構えて菅原道真に向って行った。
「莫迦め!」
 道真の左腕がゴムみたいに伸びると学の首をつかんだ。
「がっ?」
 学は呼吸が出来なくなり顔を歪め、道真の側まで引き寄せられた。
 学は必死で奴の腕を引き離そうとするが道真はビクともしない、
「貴様は他の者達と違い戦いには向いていない、真正面から飛び込むなど莫迦がやる事だ!」
 道真の左腕に力が入ると学は脂汗を流して苦しんだ。
 しかし学は口の端が上にあがると道真を見下ろした。
「かかったな!」
「何っ?」
 学が目を閉じると鬼の鎧が眩い光が周囲を包み道真はたまらなく目を背けて学を束縛していた腕が解けた。
「くっ! 何だっ?」
「ゲホッ! ゲホッ!」
 学はその場に膝を付いて咳き込むが呼吸が整うと説明した。
「元々四凶の為に用意しておいたんだ。饕餮がすんなり加奈葉ちゃんを返す訳が無いからな、もし何か呪いのような物に掛かった時の為に陰の力を遮断するように鬼の鎧を改造しておいたんだ」
「ぐっ…… 貴様!」
「武! 今だ! 奴からの能力は遮断されてる! 力は使えるはずだ!」
「何っ?」
 麒麟の宝玉を見ると宝玉が強い光を放っていた。
 みんなもそうだった。
「行くぞ! 学が作ったチャンスを無駄にするな!」
 俺が言うと皆立ち上がった。
「はいっ!」
「うん!」
「了解だ!」
「いざっ!」
 みんな聖獣を鎧かさせると道真に突っ込んだ。
 まず美和さんと桐生さんの放った紅の矢と青い閃光が道真にヒット、だが道真は踏ん張って地面に転がるのを防いだ。
「ぐっ…… 猪口才な!」
 しかしそこへすかさず拓朗と香穂ちゃんが飛び込んで玄武の棍棒と白虎の薙刀で道真の体をXの字に斬り裂いた。
「ぐがああっ?」
 奴が怯んだ瞬間、俺は学の隣りに立って言った。
「学! 行くぞ!」
「ああっ!」
 鬼斬り丸の柄から5色の光が灯り刃となって巨大化、学も大剣を構えると火・水・土・風の4つの力を解放して同時に解き放った。
「くたばりやがれ!」
 拓朗と香穂ちゃんに続いて学の横斬りと俺の縦斬りが炸裂して道真を攻撃した。
「ぐああぁぁ――――っ!」
 道真の断末魔が木霊した。