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さかきち@万恒河沙
さかきち@万恒河沙
novelistID. 1404
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Light And Darkness

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 鏡に真向かうかのような、寒気。
 あの日確かに自分は消滅を望んだ。存在を滅することをこそ、心の底から血吐するほど。転生を望まなかった。天帝天照の命がなければ  。
 悠弥――久米命はそれでも、長い年月を生きてきた。死にゆく人を幾度もみとり、死を願う人のさまも知っている。人にそうさせるのは、深い悲しみであり慟哭であり、憎悪でもあった。自らを滅ぼさずにはいられないその衝動を、久米命は百年前、知った。
 その想像を絶する痛み――。
 それを。
 彼もまた、知っているのか。
 喉の奥から何か言葉を紡ぐ前に、義貴はふと微笑んで、悠弥から視線を外してしまった。
 言葉にならなかった声は、喉の奥で潰れて消えてしまった。
 義貴に傷跡の意味を訊くことはできなくて。
 瞼の奥が、熱くなったような気がした。