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さかきち@万恒河沙
さかきち@万恒河沙
novelistID. 1404
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【勾玉遊戯】inside

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「罪に問われることよりも、罪を贖う術がない方が、その者にとって最も重い刑になることもあるんですよ。それがまして、子供を殺した親ならば……ね」
「……」
「私なら、彼等に無罪を勝ち取れる。けれど無罪は、彼等をなお、責め苛むことになるでしょう」
 優麻は、ひらひらと手を振って、店を出ていった。


「じゃあ、オレもここで」
「なあ、柚真人――?」
 立ち上がりかけた柚真人を、飛鳥は制した。知らなくてもいいことがあるのだろうが、それでもどうしても聞きたいことがあった。
「じゃあ、三条たちが聞いたっていう、その、『声』は……何なんだよ? 本当は。幻聴なのか?」
 やはり――柚真人は、静かにひそりと笑っただけで答えなかった。