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仁科 カンヂ
仁科 カンヂ
novelistID. 12248
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天上万華鏡 ~地獄編~

INDEX|139ページ/140ページ|

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「私がしてしまったことは取り消せぬ! 今からということはないのだ!」
「ジャッジ様!」
 ここまで取り乱すとは思ってなかった。もっと冷静に思考すると思っていた。トロンの大きな誤算だった。
「もう…俺に構わないでくれ。もう君たちの邪魔はしないから」
 日頃のジャッジの面影は全くなかった。それほど衝撃的な事実だったのである。トロンは最早何も言葉をかけることができなくなった。
 ジャッジはふらふらとしながら歩いていくと、刑事裁判局局舎に入っていった。トロンはそれを呆然と見送ることしかできなかった。
 衝撃の事実を知ったジャッジ。彼の動きが物語を更に意外な方向に導くことになる。