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涼音

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きりりんころん、きりりんころん。
きりりん、ころん、きりりん、ころん。

姉さんがたおやかに歩くのを、私はただただ見送るのです。

きりりんころん、きりりんころん。
きりりん、ころん、きりりん、ころん。

薄紅色の鼻緒が、花の道を姉さんに歩かせているみたいでした。

きりりんころん、きりりんころん。
きりりん、ころん、きりりん、ころん。

親の決めた相手です。
姉さんをくださいと言った相手です。
その人のため、あなたはこんなにも美しくあるのですか。
私には見せたことのないような顔で、あの男へと笑うのでしょうか。

きりりんころん、きりりんころん。
きりりん、ころん、きりりん、ころん。

姉さん、私は許されない恋をしていました。
いつか藤の木陰で人知れず手を取り合いましたね。
その時、私は確信したのです。
あなたは永遠に私のもので、私も永遠にあなたのもの。
あなたはどこへも行かないのだと。
作品名:涼音 作家名:高市よみ