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【過去作】私の青空2 プーチンクエスト【2000年(16歳)】

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「なんだ!今大事な所だ!」「SAT達が目の前に」「あっ」何時の間にやら、すっぽりとSATがタンスのすぐ向こうで構えていた。しかし、一つ気がかりな点。取り囲むSAT達の中に紛れどこか見覚えのある顔がぽつんと在った。「あれ、お前『ブルガリア』の・・・」「ドウモ、エルガーデス」
「あれ・・・?ブブルブルしか喋れないんじゃないのか?」「・・・・・・・そうか。ばれちゃっちゃあ仕様が無い。
国際テロ集団ブルガリアのメンバーとは仮の姿、私の正体は『超』国際テロ集団『七三分けの三』幹部のエルガー山本だ!」「自分で超付けてますよ、たかだか七三で」「よっぽど自慢したいんだろう」
「とにかくお前らは、ここで死ぬのだ!そして俺は警察署の方々のご好意によって裏庭に止めてあるジープに乗って、ベネチアまで高飛びするんだ!」「自分からべらべら喋りますね」「頭弱いのよ、きっと」
「それでは、SATの皆さん、やっておしまいなさい!」「ヒヒー」(ちなみにSATの武器は基本的に1.よく湿ったコンニャク2.メガネケース3.右乳首から発する電磁波、の3パターンがある事は世界的にも有名な話だが、ここでは敢えて武器を小銃に統一する)「バキューンバキューーン」
「さあ、どうさ遠山西陣織。どうするどうする?シンキンタイムッ!イェイ!」はしゃぐエルガー(山本)。
「先輩、どうしましょう!このままじゃこのタンスが壊れるのも時間の問題ですよ!」「焦るな、関屋。アタシにはやる事がある」「・・・?」「はーいはいはいSATの皆さんちゅうもーく」「ちょっ、せんぱ・・・!」
「おっ、バカが一人出てきたぞ!よーし撃ち方やめー。話をまず聞いてやろうぜ」「ヒー!」
「いいですか、本名山本以下SATの皆さん。アタシは、降伏します」「ヒッ!?」「・・・?」
「そして、今ここに、降伏する位なら、死を選択する事を誓います。アーメン」「な、何を言っているんだ?」
「そうですよ、先輩、早く帰ってきて下さい!」「悪いな、関屋」
西陣織は、全員の見ている眼前で、自分の持っているマグナムを、自分の頭蓋骨に突き付けた。
-dark change-
一方、
五十六が息も切れ切れに駆け付けてきた。やっとの思いでSATのおっさんとの気まずい空気を正拳突きで打破すると、真っ先に西陣織の所に向かった後だった。