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Pure Love ~君しか見えない~

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 手招きして幸が言う。いつも一人でいる和人に、幸はよく食事へ誘っていた。それに対して、和人が遠慮がちに首を振る。
『ありがとう。でも、そうしょっちゅうお世話になってたら、悪いよ』
「馬鹿ね。今更そんなこと、関係ないわよ。宿題あるなら見てあげるよ」
『言ったね? 今日はいつもより多いよ』
「げ……まあいいや。とりあえず、持っておいでよ」
 二人は笑って、一度お互いの家へと入っていった。

「ただいま。今日、和人来るから、夕飯よろしくね」
 帰るなり、幸が母親にそう言った。
「あら、そうなの? 幸……あなたももう十七なんだし、そろそろカズちゃんばかりに構ってないのよ」
「え……どういう意味?」
 母親の言葉に、首を傾げて幸が聞き返す。
「だから……カズちゃん、耳が聞こえないでしょう? そんな人とばかり仲良くして……ねえ?」
 突然の母親の言葉に、幸は衝撃を受けた。そして怒鳴るように口を開く。
「……何言ってるの? 和人と仲良くして、何が悪いのよ!」
「べつに、お母さんは……」
「ひどいよ! お母さん、昔から差別は駄目だって言ってたじゃない。ましてや和人は、生まれた時から一緒だったんだよ? どうして今更、そんなこと言うのよ!」
「幸……」
「もう知らない! いいよ、お母さんなんか!」
 幸はそう言うと、和人の家へと向かっていった。