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とある会社の朝

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「あ、書類で思い出した。俺の隣の坂出君がさ、徹夜で書き上げた報告書が半焼しちゃったとかで抜け殻になってたよ」
「……辛いな、それは」
「トラウマもんじゃないすか……なんか今日は坂出さん見ないなーと思ったら」
「え、マジ? 出社してないの?」
「坂出なら今朝、通勤途中に見かけたが」
「あれ、じゃあ出社はしてるのかな。でも坂出さんの部署、今日はこっちですよね? すれ違ってもないし……」
「あーもしかして、出社したはいいけどストレスで倒れて医務室送りとか? 彼、ああ見えて意外と繊細だから」
「あんなガタイいいのに!? え、確か前に高屋さんと組んでましたよね? 当時どうしてたんですか、彼」
「毎日毎日胃薬のビンを握り締めて泣きながら出社してたな」
「高屋って見るからにキツいし、実際性格も仕事振りも厳しいし、悪意無く無自覚で言う台詞もほっとんどキツいからねえ」
「……うわあ。そんな打たれ弱い人がなんでウチなんかに入っちゃったんですか」
「うーん、強いて言うなら才能があって運がなかったから? ウチの社員って大体そんなんだよね」
「……あははー反論できない。と、あーあったあった、ウチの課。じゃあ私はここで」
「うん、今日も一日頑張ろうねー」
「先日の報告書が上がったら一応、俺の所にも持ってきてくれ。再確認しておきたい事項が幾つかある」
「はいはい了解しましたー」
作品名:とある会社の朝 作家名:穴倉兎