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I hate a HERO!!

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I hate HERO! ヒーローは陰謀から生まれるという話





この世にはどうにもならないことがある。
そのことを、俺は他の誰に教わるわけでもなく知っていた。当たり前のように。至極当然であるように。
そもそも、人間は母親の中に命を芽生えさせる際に選ぶことができ、選択し、望んで“生”を得たのか。いまだに疑問に思うところである。
精子が飛ぶのは俗に言う生理的現象であり、それらが受精卵に我先にと受け入れられようと望むのは一種の本能であるし、その時点ではまだ人としての精神は構成されておらず、何も「生まれたい」という確固たる意志をもっているわけじゃない・・・とりあえず、ここまで発言しておいて言っておこう。別に死にたいわけじゃない。近日、死にたいだの何だのほざいて馬鹿な事件を起こしては親が悪いだのなんだの言ってあまつさえ。

「生んでくれなんて頼んでない」

そんな馬鹿なことを言う輩がいるが、俺がその中に配分されるというと、それは断じて違う。俺の持論は常に
「生きてるって素晴らしい。人間万歳。地球に生まれて良かった。」であって、いつだって今を生きていることに最大の感謝を捧げながら生きている。
それなら、俺は一体何を問いたいのか?つまりは、人はこの世に生を受ける際に選択することができるかということだ。これは今までの俺の実に矮小な人生経験から言わせてもらえば、答えは“ノー”だ。この世には選択することのできないどうしようもないものが必ず存在する。それは時に運命という名さえつけられることがある。ここに、そんな状況を実に忠実に、実に簡潔に、かつ実に真理をついている言葉が存在する。

【子は親を選べない】

誰だ。この奇跡の名言を残した偉人は。
さぞかし親に対しての苦労があったのだろうと悟らせる。是非お会いしたい。切実に・・・ああ、そういえば自己紹介がまだだ。ここまでダラダラとした文章とも呼べない堕文に付き合ってくれた名も知らぬ親切な人、始めまして。

俺は宝田 英雄。(因みに“英雄”と書いて“ひでお”と読む)
十五歳。(ただし幼少期からの苦労性により一部老成)
男。(不本意ながら母似の女顔)
そして・・・。


「ヒーローなんて大嫌いだぁぁぁぁぁぁぁっ」






只今絶賛反抗期中。





作品名:I hate a HERO!! 作家名:727