旅エッセイー四国2 鳴門、父母が浜、別子銅山、金刀比羅宮
下界に降りて夕暮れの金刀比羅の街を散策しホテルに戻る。女湯の露天のジャグジー風呂にはバラの花がたっぷり浮かんでいた。しおれそうなもののリサイクルではなくけっこうまともなしっかりした花で、ゴージャス感が味わえる。
翌朝の朝食バイキングに「赤エイの味噌汁」があった。赤エイって巨大妖怪じゃなかったっけ。食してみたところ出汁が効いてておいしい。エンガワのようなものが入っていたが骨が多くて食べにくい。食べるというより出汁なのかもしれない。
そしてソフトクリームには「おいり」のトッピングし放題。おいりとは何かと言えば、こちらで初めてお目にかかった直径1センチ位の丸く小さいお菓子。参道界隈にこれをトッピングしたソフトクリームを売る店をやたらと見かけた。これが朝ごはんで食べられるとあって、ついついお替りしてしまった。
おいりは嫁に入る、煎って作ることなどからつけられた名前だとか。もち米を加工し、振るいながら煎って丸い形に仕上げ、ピンク、黄色、淡いグリーン、水色、薄紫、オレンジなど様々な色が付けられている。詰め合わせになったものがお土産で売っている。軽い食感と優しい甘さ、可愛い見た目が人気らしい。
もともとは16世紀、丸亀城にお姫様がお輿入れの際に領民からの献上品として作られたお菓子だそう。以来、結婚の儀では欠かせない嫁入り菓子として香川県では丸亀より西の地域で伝統的に伝わってきたとのこと。
原宿あたりで売ればギャルにウケそうな気がします。
帰京の便は午後なのでチェックアウト後は香川県を観光。瀬戸大橋展望公園で橋と瀬戸内海を一望し、丸亀城へ。ここの石垣は日本一高いそうな。半分位修復中だったが3段階になって階段ピラミッドのような感じ。天守閣への道はスロープになっており、半端な高さの階段より登りやすいが雨で濡れたら滑りそうだ。
高松へ向かい有名な栗林公園へ。高校の修学旅行で行ったはずだが、景色をほとんど覚えていない。こんなに広かったとは。スタンプラリーなどやっているとついついスタンプを押したくなってしまうのはなぜだろう。コンプリートしてもせいぜいステッカーもらえる程度だというのに。そんなこんなで時間をとられ次第に焦ってくる。そういう時に限ってパーキングの精算機が場所によって使えたり使えなかったり、うどん屋がうまく見つけられなかったりでレンタカーの返却タイムに間に合わせるべくやきもきしてくる。結局空港のうどんやに行くことになるのだが、複数あるので食べログの評価にこだわったら最高点なのはうどんのだし汁が出る蛇口だった。目に付いた店にさっさと入ればよいものを、なまじ食べログなど見るから荷物を担いで行ったり来たりする羽目に。
まあ、無事うどんを食べてから飛行機に乗れましたけどね。しかも定刻より20分も早く羽田にランディング。遅れるのが相場だと思っていたら早く着きすぎることもあるんだ。
というわけで四国四県は一応制覇です。
作品名:旅エッセイー四国2 鳴門、父母が浜、別子銅山、金刀比羅宮 作家名:鈴木りん



