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旅エッセイー四国1 松山、四万十

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四国の旅 その一 202505 松山 四万十

 航空会社の半額キャンペーンのようなものがあったので初の四国へ。今回は主に西半分を巡る旅。
 四国路は松山空港からスタート。予報では出発日が雨になりそうだったが、幸い早朝荷物を持って家から駅に行くタイミングでは降らないでくれて助かった。
 松山空港でレンタカーを借りる。トヨタのヤリスだった。早速しまなみ海道へ。瀬戸内海を島から島へつなぐ橋が1979年の大三島橋を皮切りに順次開通し、1999年にすべてが開通。今治から高速で大島、伯方島を経て大三島へ行き、人気の海鮮丼のお店でランチ。丼は小さめだったがごはんが目いっぱい詰め込まれ海鮮がてんこ盛り。見た目以上のボリュームがありおいしい。目の前にある大山祇神社に参拝。神社創建の乎知命(おちのみこと)お手植えの樹齢2600年と言われるご神木の大楠がどっしりと参道に鎮座ましましている。日本列島は西エリアの方が歴史が古い感じだ。というか、記録に残る大和政権は西のほうにあったからで、東の方とは文化が違ったのだろうし、東征の結果東方面の歴史は大和政権の記録に残っていないのだろう。
 大三島から因島へ渡り、因島城の博物館を見学。ここはもう村上水軍の世界。周辺の島々に村上水軍の拠点がたくさんあったらしい。
 松山に戻り食べるものを買ってホテルにチェックイン。飛行機出発の初日は朝が早いので酒が入るとすぐ寝てしまった。

 翌日は海沿いに南下して高知に向かうコース。途中、予讃線の下灘駅という海を見下ろせる日本一海に近い駅に立ち寄る。ここは映え写真が撮れるポイント。予讃線の電車もかわいいが、何より海を背景にしたプラットホームに味わいがある。この時は朝だったが特に夕日がきれいらしい。アニメや映画の聖地というのもうなずける。
 しばらく海沿いを走り、大洲に行くつもりが高速に乗ってしまい宇和島へ。なのでとりあえず宇和島城を見学。戦国武将ものが好きな夫は必ず城見学をいれている。宇和島は伊達政宗の長男の居城だったところ。シニア外国人ツアーの方々多数。京都など行き飽きた日本リピーターなのだろうがかなり渋いチョイスだと思う。城は上り下りが大変だろうに。
 宇和島と言えば鯛めしが有名とのこと。事前チェックした人気店でランチに。鯛めしといっても炊き込みタイプと海鮮丼タイプがあるらしいのだが、ここは海鮮タイプ。どんぶりにたっぷり盛られた白ご飯、注ぎ口の付いた鉢にたっぷりの鯛の切り身の漬けに生卵を落としたもの、薬味のキュウリや海藻、お吸い物、おしんこ、それに空の茶碗がついている。まず漬け鯛と卵をよく混ぜて、茶碗にご飯をよそい、漬け鯛を薬味と共に乗せて食べる。その後好みで溶き卵入り漬け汁をかけていただく。そのための注ぎ口付だったのだ。漬け鯛+TKG、最高の組み合わせである。おいしくないわけがない。最初見たときのこんなに大量のごはん、食べきれるのかという懸念をよそに、いくらでも入りそうだった。
 午後は零戦後継機である紫電改を海から引き揚げ展示している場所へ。私設展示館で入場無料。グッズを売っていたりするがやっていけるのだろうか。クラウドファンディングもやっているようだったが維持は大変なんじゃなかろうか。
 次、四万十川にかかる佐多の沈下橋を見に行く。沈下橋とは川が増水した時にはそのまま沈むように作られた手すりのない橋。流木などがひっかかることがなく壊れにくいらしい。普通に生活道路として使われているし、それなりの幅があって車も頻繁に通るが、一歩間違えば川に落ちそうで、ど真ん中を歩かないと怖い。夜に酔っぱらって通るのはリスクが大きそうだ。この日は四万十市に宿泊。

 四万十の宿はビジホだが朝食バイキングにでていたカツオのたたきが大層おいしかった。さすが高知県。食堂の入り口になぜか折り紙で作った鬼滅の刃のキャラが飾られていたが、なかなかうまくできていた。
 四万十川に沿って南下し土佐清水方面へ。ジョン万次郎資料館に行く。この辺りになると道を歩くお遍路さんの姿を見かける。ジョン万の生涯をおさらいし、足摺岬へ。四国の最南端である。近くに三十八番札所の金剛福寺があり、滅多に来られない場所だから、と立ち寄ってお参りする。気まぐれで入ったが実はかなり立派なお寺だった。広大な敷地にはいくつもの堂宇やら石塔、整えられた庭園、大きな池があり鯉が泳ぎ、弘法大師の像が持つ托鉢の鉢にはカーネーションやらカスミソウやらピンクのユリやら洋花のきれいなアレンジメントが供えられ、お遍路さんが行き来していた。庭木にソテツがあるあたり、南国土佐という感じである。
 高知へ向かうとやたら山が多くなりトンネルが増える。途中洲崎に立ち寄り人気の鍋焼きラーメン店にて遅めのランチ。少し並ぶがピークがずれていたのですぐにはけ、注文できた。鍋焼きうどんの鍋にうどんではなくラーメンが入っているわけだが、鶏だしに少量のホルモンが入り、独特のうまみがありおいしい。生卵、鶏ひき肉かホルモンのようなもの、青ネギが入っていて、麺はバリカタ細麺。これで630円。大盛りでも+100円。人気があるのもうなづける、納得の味。
 高知に来たからには桂浜へ。来てみて初めて分かったが、有名な竜馬像は桂浜を見下ろす高台にあり、しかも台座がかなり高いので見上げても竜馬の顔は良く見えない。望遠で拡大した写真で見るしかない。パンフレットなどにのる写真が常にアオリ構図なのはこのためだったのか。階段を降りると桂浜にでる。大河ドラマのオープニングで竜馬が走るあの浜辺。水の色が明るいエメラルドグリーンなところが南国らしい。
 市内のホテルにチェックインし買い出しにでた。ここにはひろめ市場というおいしい海鮮が食べられる店がたくさん集まった場所があり、人気の観光スポットになっている。テナントがたくさん入っており、中心のフードコートのような場所で皆ワイワイと飲んでいる。何かテイクアウトしたかったのだが、ほとんどの店がイートインのみなので、食材は別の場所で探すことに。近くにスーパーを見つけ本日の目玉商品のカツオのたたきをゲット。カツオに関しては舌の肥えた地元の皆さんこぞってこれを買っていたので間違いないだろう。(実際東京のスーパーのものとは段違いのおいしさだった。というか、鮮度の問題だろうが東京のスーパーのカツオが不味すぎる)
 生ものをホテルの冷蔵庫にいれて出直し、はりまや橋へ。よさこい節にでてきて有名だが、江戸時代に堀川にかかっていた橋で、戦後は堀川が埋め立てられ、平成に再現されたらしい。大きな交差点の角に位置し、意外と小ぶりで、改装され塗りなおした赤がやけに鮮やか。向かいのビルには定時になると高知城やはりまや橋などがでてくるからくり時計がある。
 この界隈がなんとなく賑やかなのは、一昔前の都バスのようにかなり派手な全面広告の施された路面電車が通るからかもしれない。再現された水路は植栽も整えられた公園として整備され夕日が照り映えそれなりに風情があるので夕涼みにそぞろ歩くのによさげ。