心境の変化
自分を中心に その1
ある年齢になってからは自分のことより他へ目を向ける生活だった。
実際の生活状況は家族がいるので当たり前のことであるが、そのこととは別の意味で、他者を見ることに重要性を感じていた。
他人を区別しないことが大事だと思わせてくれたのは夫だった。
すべての人間に守護神があることを知ったのは40歳を過ぎてから宗教を信じるようになってからだ。
最初は意識してそう思うように自分を仕向けていたが、次第にそう思うことが当たり前であり、自分より優れている人ばかりのような気がしていた。
事実誰にでも自分にない能力を持っていた。
そこに目が行くと自然と尊敬の念が湧いてくる。
いつしか自分への尊厳を感じなくなり、他者の意見を聞いては取り入れる癖がついた。次第に自分が無くなっていく気がした。



