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太宰治令和にやってくる

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自衛隊B「大丈夫なのか」
自衛隊A「かけです。しかもAIで人間と認識させるのにも時間の限界が。もって15秒か。20秒」
にんちゃん「そんな無茶な」
かんちゃん「溝永さん。今からそっちにドローンいく。行ったら太宰さんと二人で逃げて海に飛び込んで。聞こえる?」
真央「聞こえる」
かんちゃん「準備はいい?」
真央「いつでもいいよ」

   ドローン倉庫内に入る。真央と太宰二人で倉庫から脱出。二人海に飛び込む。
ボカーンと倉庫が爆発する。
海の中で太宰と真央が抱き合う。
真央「助かった」
にんちゃん「やったあ、二人とも無事みたいだ」
かんちゃん「太宰さん」
パオちゃん「溝永さん」
真央「あなたいつもズブ濡れ」
太宰「真央」
   海の中で太宰と真央二人キスをする。

〇数日後 真央、かんちゃん、にんちゃん、ぱおちゃん、理事長、理事長の友人片桐真央の友達広告代理店で働く上石琴音がいる。
久末「タイムパラドックスで太宰さんはまもなく昔の時代に戻る」
太宰「ありがとう。真央。かんちゃん、にんちゃん、パオちゃん」
かんちゃん「記憶がなくなるみたいだけど、前の時代に戻っても前向きに生きろ。なんかあったら気合で俺たちのこと思い出せ」
太宰「うん」
真央「太宰さん。ありがとう。あなたに出会えた数か月楽しかった。あなたに会ってから毎日が冒険だった。こんな大冒険私の大学の卒業旅行で行ったニューヨーク旅行以来よ。いやそれよりすごいわ。本当大変だったけど楽しかった」
太宰「こちらこそありがとう」
久末「それにしてもタイムパラドックスもうそろそろ彼は昔に戻っても。もうとっくに予定より過ぎてるだろ」
片桐「はあ」
久末「ところで君の言うタイムパラドックスの根拠は?」
片桐「いや、いろいろ勉強して」
久末「例えば?」
片桐「映画バックトゥザフューチャーとか、リターナーとか、ドラえもんとか観て」
久末「そんなの根拠って言わないだろ」
片桐「そうみたいですねえ」
久末「そうみたいですねえ。じゃねえよ」
かんちゃん「じゃあ、太宰さんは過去に戻らない」
片桐「そのようですね」
真央「あの、もう戻ると思って言ってなかったんだけど、太宰さんの印税、もうすでに著作権を持っている人がいて太宰さんには一銭もお金が入らないって」
かんちゃん「ええ」
久末「ちょっと、もう太宰君をかくまえないぞ。太宰君にも働いてもらわなきゃ」
真央「働くって急に言われても」
琴音「ねえ、ねえ真央。うちの広告代理店でキャッチコピー書いてくれる人捜してんだけどさ。なかなかいい人いなくて。みんな平凡で。今派遣会社のキャッチコピー考えてんだけど」
真央「太宰さん。キャッチコピーとか書ける?」
太宰「書けるかなあ」
琴音「文才はあるんでしょ?」
   太宰しばらく原稿の前で考えている。
琴音「私の持ってる没ネタとして」
―――明日に向かってオンリーワン―――
―――あなたらしく未来に向かって―――
琴音「こんなのばっか。みんなありきたりよね。どっかで聞いたことあるって言うか。欲しいのよね。どこでも聞いたことないような斬新なキャッチコピー。太宰さんなんか考えて」
太宰「じゃあこんなのは?」
―――俗になるな。貴族たれ―――
琴音「太宰さん。すごくいいわ。斬新。こんなの聞いたことない」
真央「じゃあ、太宰さん。明日から広告代理店で働いてもらうわよ」
太宰「そこの会社の食堂パスタは食べられるのか?」
琴音「食べられるわよ。年収700万から。あなたなら売れっ子になるわ」
真央「すごいじゃない。太宰さんうちのデイケアにも援助して」
太宰「まあいいかな。パスタとあの鍋がまた食べられたら」
久末「あの鍋?」
真央「太宰さん、ここで何か一言」
   太宰みんなに背を向けやや上を仰ぎ見る。
太宰「うん、あの晩みんなで囲んだ魚のソーセージの鍋はどんな銀座の高級鍋より秀逸だった」
                            (了)