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静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑭西日本の旅(北部九州)

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■11/26(旅の19日目):熊本県南阿蘇村 ⇒ 熊本県阿蘇市(道の駅「阿蘇」)


【この日の旅のあらまし】 阿蘇山の南側のカルデラの南郷谷の道の駅を出発して、阿蘇山を走って、阿蘇山の景色を満喫して、北側のカルデラの阿蘇谷の道の駅で車中泊した一日だった。
 道の駅「あそ望の郷くぎの」を後にして、南郷谷の「白川水源」と「南阿蘇鉄道」の高森駅を訪れ、根子岳の東山麓を走り、阿蘇谷の道の駅「阿蘇」に立ち寄った。中央火口丘の「草千里展望台」から、最近の噴火で積もった灰で覆われている「中岳」の南側を見て、「中岳」に架かるロープウェイの山麓駅の駐車場で昼食。南郷谷に下り、熊本地震で崩落した阿蘇大橋の替わりに架けられた「新阿蘇大橋」を渡り、コインランドリーで洗濯し、再び、道の駅「阿蘇」に到着。阿蘇坊中温泉の「夢の湯」に浸かり車中泊。【走行距離:93km】

【忘れられない出来事】 「根子岳」の東側の険しい山容や展望台から見渡せた「草千里」の景色は懐かしく、その中で驚いたのは、「中岳」の噴火により、火口の北側一面に積もっていた火山灰で、初めて見た風景だったこと。

【旅の内容】 昨夜はTVドラマを見ながら、「旅のメモ」を執筆している間、コーヒーやコーラなどを多めに取ったためか、2時半にトイレ、5時過ぎにもトイレ、それでも深い眠りだったようで、7時にすっきりと目が覚めた。

 ダイネットのカーテンを開けると今日も天気は良く、青空が広がっていた。そうなると、朝の阿蘇山を眺めたくなり、デジカメを持って、道の駅「あそ望の郷くぎの」の駅舎の裏のウッドデッキに行った。
 広い芝生に面したデッキからは、視界を邪魔するものは何もなく、朝日に映える阿蘇山全体が浮かび上り、西側から、なだらかな「夜峰山(よみねやま)」、そして「御竈門山(おかまどやま)」が続き、その斜面には日の当たる尾根とその陰になっている谷が幾つも並び、その明暗のコントラストから地形の激しさが伝わってきた。
 その後方には、阿蘇五岳の「杵島岳(きじまだけ)」と「烏帽子岳」があるのだが、それらの頂上は雲で隠れて見えなかった。そして薄い噴煙が立ち上る「中岳」、最高峰の「高岳」が見え、東端の「根子岳」まで続き、美しくも迫力のある阿蘇五岳の山容を見渡すことができ、満足しながら何枚も、何枚も写真を撮った。

 この山容を背景にした「ジル」の写真を撮ろうと、駐車場まで戻ったが、駅舎に隠れて山容が見えない。そこで、県道に近い数メートル上の駐車場に上がるも、まだ山容が見えず。結局、県道を渡り「外輪山」に続く斜面まで登ったところで、狙った写真が撮れた。それは、雄大な阿蘇山を背景に道の駅の前に駐車した「ジル」がちょこっと写り込む内容になってしまったが、それでも気に入っている写真だ。

 紀行文を書いている今、このお気に入りの写真を改めて見ると、晴れ上がった秋の阿蘇山を思い出す。南郷谷の人々は、この景色の春夏秋冬や霧に包まれた情景を毎日見ていると思うと、羨ましい限りだ。ましてや「外輪山」に登れば、異なる角度の阿蘇山も眺められ、観光の視点で、南郷谷はこれまで以上に注目されてもいいはずだ。

 朝の阿蘇山の景色を十分に堪能してからは朝食だ。
 コーヒーを飲みながら作ったホットサンドは、しょう油味の卵焼きと十分過ぎるほどの量のシーチキンを挟んだもので、牛乳も飲みながら、いつものハムやとろけるチーズとは違う味を楽しんだ。デザートはバナナと干し柿で、コーヒーは2杯目になった。
 朝食後は、昨夜の内に書き終えなかった昨日の「旅のメモ」を仕上げた。旅が終わってから紀行文を執筆するため、記憶が鮮明なうちに、この「旅のメモ」を仕上げなければならないためだ。

 道の駅を後にして、「白川水源(しらかわ・すいげん)」に向かった。
 大学生の頃は熊本市内に6年間も住んでいて、阿蘇山にはバイクで何回も行ったことがあり、登山もしたことがあるが、この「白川水源」は訪れたことはなかった。その理由は今でもよく分からないが、多分、興味がなかったのだろう。
 そこに今回、行ってみようと思ったのは、有名な観光スポットであり、登山せずに川の源流を見ることができるならばと思った以上に、学生時代に偏った熊本しか見ていなかったことがたまらなくもったいないと思ったためだ。
 そういえば、熊本の水道水は阿蘇山からの地下水だということをつい最近になって知った。6年間も飲んでいたのに、そんな自分が情けない。

 「白川水源」から少し離れた駐車場に「ジル」を停めてから、土産物を売っている物産館の横の参道と呼ばれる歩道を歩き始めた。参道の横にはわずか数メートルの幅の澄み切った白川が流れており、その水量は豊かだった。
 参道を歩き進むと、「協力金100円」の看板が立っていた。その先には水源の入口のようなゲートがあり、「協力金」は「入場料」に変わっていた。湧水を見るだけだから財布は要らないと思って持って来なかったため、ゲートの係員に、その旨を説明したところ、協力金を払わず、中に入ることができた。サンクス。
 水が湧き出ている場所では川底までくっきりと見えて、小石を噴き上げながら、こんこんと湧き出でるものすごい水量に驚いた。そのような吹き出し口はあちらこちらに見えた。調べたところ、年間を通じて14度の水が毎分60トンも湧き出ているとのことだった。凄い!
 環境省選定の「名水百選」にも選ばれているこの湧水を少し飲んでみた。テレビ番組では、水の味などをきっちりと評価して感想を言うようなシーンがあるが、私には全く分からず、それでも、湧水は有難いと思ってしまう。
 周囲を見渡しながら、「白川水源」からの流れをたどってみると、上流から流れてくる川に合流しているのが分かった。ということは、ここは「白川」の源流ではないことを初めて知った。確かに、凄い量の湧水があるので、「白川」の水源であることは間違いないのだが、私の中で、源流と水源の違いが整理された瞬間だった。
 調べたところ、根子岳に源流を持つ「白川」は、「白川水源」を含む「南阿蘇村湧水群」の多くの水が流れ込み、阿蘇谷からの「黒川」が合流した後で、「外輪山」の唯一の切れ目の立野火口瀬から西に流れ、熊本平野を横切り有明海に注ぐ一級河川だ。
 白川は、私の母校の熊本大学の工学部と理学部の横を流れ、距離的には身近な川だったが、近すぎて、校舎から眺める景色の中になかったこともあり、しっかりと向き合う機会はなかった。
 「ジル」まで戻ってから財布を持って、先ほどのゲートまで戻り、協力金の100円を支払った。そのことで、参道を2回も歩き、水源の風景も2回も見ることになったのは、これまでのことの罪滅ぼしか?

 この紀行文の執筆の際に、「白川水源」周辺のマップを見ていると、「ジル」を停めた駐車場のすぐ横に、「昭和おもいで博物館」があることに気付いた。ネット検索したところ、農機具倉庫に昭和の頃のものを無造作に並べているような雰囲気だったが、それでも今度、南郷谷に行く際は是非、訪れたいと思っている。