小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ストレスとは、人に話せないこと

INDEX|1ページ/1ページ|

 
ストレスとは、人に話せないこと

ストレスとは、忙しさでも疲労でもない。
本当の正体は、人に話せないことだと思う。

不満があっても、
弱音を吐きたくても、
「こんなこと言ったら迷惑だろう」
「自分が悪いと思われるだろう」
そうやって飲み込んだ言葉が、心の奥に溜まっていく。

人は、出来事そのものよりも、
共有できない感情に苦しむ。
同じ失敗でも、笑って話せれば軽くなる。
黙って抱えれば、重く沈む。

令和は、何でも発信できる時代だと言われる。
だが実際は、
本音ほど言えず、
正しさほど求められ、
「分かってもらえないかもしれない」という不安が、口を閉ざす。

話せない感情は、行き場を失う。
やがて苛立ちになり、無気力になり、
ときには誰かへの攻撃に姿を変える。
ストレスは、心の中で変質する。

だから大切なのは、
解決策よりも、
正論よりも、
安心して話せる空間だ。

ストレスが減る瞬間は、
問題が消えたときではない。
「それ、分かるよ」と誰かに言われたときだ。

ストレスとは、弱さではない。
人に話せない状態が、長く続いているサインである。