世界観
現実とインターネットの世界 その1
何も知らず何も考えずただ目の前のことだけをまじめにこなしてきた人生であった。
人生の半ばを過ぎたころ現実とは別の異世界を知ることになった。
きっかけは夫の死だった。
身の回りに誰も心の支えになる者がいない私に娘たちが現実でない世界があることを教えてくれた。
それがネットという目には見えないが、そこに人の心が存在し、気持ちの交流ができる世界、SNSというものだった。
私がそれを知る以前からあったのだろうが、知ったころとほぼ同じくらいにできたSNSもあったようだ。
何故ならそこに居た人たちは当時、盛んにメールをし合い、密な友達関係を築いていたからだ。やがてはそれに飽きて去っていくこともその時点ではみんな思いもよらぬことだったと思う。
つづく



