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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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朽ちた聖域 Ⅳ真の聖域へ

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エピローグ


 それからさらに数カ月後、野口亜美は卒業演奏会の日を迎えた。薄い紫色のドレス姿の彼女は、ステージの上で一礼した。
 彼女が演奏を始めようとしたとき、客席に濱内、伊藤さん、さらに杉内先輩の姿が見えた。また、彼の隣の席が、温かそうな光に包まれているのに気付いた。そこに居るのが誰なのか、彼女はすぐに分かった。
(来てくれたのね……!)

 亜美は、聴衆の大多数と演奏会の参加者が初めて聞く曲を演奏した。

 そう、かつて廃教会で、古びたピアノで演奏された、優しく慰めるような旋律のあの曲を…。