更新日時:2025-10-16 17:51:14
投稿日時:2025-10-16 17:44:11
『だんしゃりー魔との戦い』
作者: タカーシャン
カテゴリー :詩集・散文詩
総ページ数:1ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
年末が近づくと、「そろそろ片づけよう」と思い立つ。
押し入れの奥から古い服や本を引っ張り出す。
だが、その瞬間に必ず現れる存在がいる。
名付けて「だんしゃりー魔」だ。
「これ、まだ着られるかも」「思い出あるし」「高かったんだよね」——
耳元でささやくように、手を止めさせる。
そうして気づけば、捨てるはずのものを、また丁寧に畳んで戻している。
だんしゃりー魔の正体は、物ではなく“未練”だ。
物を捨てることは、過去の自分を少し手放すことでもある。
だからこそ、簡単にはいかない。
それでも、今日ひとつでも手放せたなら、
心の中にほんの少し風が通う。
だんしゃりー魔に勝つとは、
自分の中の執着に「ありがとう」と言えることなのかもしれない。
押し入れの奥から古い服や本を引っ張り出す。
だが、その瞬間に必ず現れる存在がいる。
名付けて「だんしゃりー魔」だ。
「これ、まだ着られるかも」「思い出あるし」「高かったんだよね」——
耳元でささやくように、手を止めさせる。
そうして気づけば、捨てるはずのものを、また丁寧に畳んで戻している。
だんしゃりー魔の正体は、物ではなく“未練”だ。
物を捨てることは、過去の自分を少し手放すことでもある。
だからこそ、簡単にはいかない。
それでも、今日ひとつでも手放せたなら、
心の中にほんの少し風が通う。
だんしゃりー魔に勝つとは、
自分の中の執着に「ありがとう」と言えることなのかもしれない。