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新しい風が吹こうとすると、どこからともなく現れる。名を「昭和の邪魔邪魔ン」という。

「昔はよかった」「常識が大事だ」「そんなやり方、前例がない」──この呪文を唱えるたびに、令和の芽は、少しずつ萎れていく。

邪魔邪魔ンは悪人ではない。努力と根性で生き抜いた世代だ。汗の匂いに誇りを持ち、成功体験を信じてきた。

けれど時代は、努力よりも工夫を、根性よりも共感を、汗よりもデータを求めている。

だから今、必要なのは昭和を否定することじゃない。邪魔邪魔ンの中に眠「やさしさ」と「責任感」を令和仕様にアップデートすること。

新しい時代を妨げるのは、外の誰かではなく──自分の中の小さな「昭和の邪魔邪魔ン」なのかもしれない。