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「病んでるよね」という言葉には、実はいくつかの層があります。人は単に「心が弱っている」だけでなく、「何かに押しつぶされている」「自分を見失っている」「期待に応えようとしすぎている」
そんな状態をまとめて“病んでる”と呼ぶことが多いのです。
では、その人はいったい何を病んでいるのか。
例えば、人間関係を病んでいる人は、「誰かに合わせすぎて、自分がどこにいるかわからない」。過去を病んでいる人は、「あの時の選択」が心に刺さったまま。未来を病んでいる人は、「どうせうまくいかない」という予感に縛られている。孤独を病んでいる人は、「誰にも見つけてもらえない」痛みを、笑顔で隠す。愛を病んでいる人は、「誰かに必要とされたい」と願うあまり、自分を削ってしまう。

つまり、「何を病んでいるか」は、その人が一番大切にしているものが壊れかけているのかもしれません。