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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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太陽人間として生きる

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太陽人間として生きる

私たち人間の体には、太陽のリズムを刻む古い時計が宿っている。
便利な照明と夜更かし文化の中で暮らしていても、心臓の鼓動や体温の揺れ、ホルモンの分泌は太陽と地球の回転に合わせて動きつづける。
だからこそ、太陽の光とともに目覚め、闇とともに眠るとき、体は最も自然に、そして力強く働く。



朝の光は体内時計のスイッチ

夜明け前、空がうっすらと白むころ、脳の深部にある視交叉上核が外の光を受け取る。
眠気を誘うメラトニンは抑えられ、目覚めのホルモンであるコルチゾールが一気に高まる。
体温はゆっくり上昇し、血圧や心拍も目覚めに向かって動きだす。
朝の光を浴びることこそが、太陽人間としての一日のスタートである。



季節に寄り添う

夏は日の出が早く、空気も澄んでいる。体は自然に早起きへ傾き、活動的になる。
冬は日が短く、暗く長い夜が続く。深い眠りをたっぷり取ることが、春へ備える力となる。
同じ時刻にこだわらず、季節ごとの光の長さに合わせて就寝や起床をゆるやかに変える――
これが古来の人間が保ってきた「ゆらぎ」だ。



夜は暗く、静かに

太陽人間にとって夜は、体を回復させる神聖な時間。
照明を落とし、ブルーライトを遠ざけるだけで、深部体温は下がり、眠りの質はぐっと高まる。
暗さを取り戻した夜は、昼の活動を支えるもうひとつの太陽の役割を担っている。



太陽人間としての日々

・起床後一時間以内に外に出て朝日を浴びる。
・夕方以降は照明を控え、夜の静けさを迎える。
・季節の変化を楽しみながら、睡眠時間に幅を持たせる。

これらは特別な健康法ではない。
ただ、太陽が毎日行うことに、私たちが耳を澄ませるだけだ。



人工の光に囲まれた現代でも、太陽は変わらず東から昇り西へ沈む。
その動きに少しでも身をゆだねたとき、体も心も自然と調子が整い、
生きる力が静かに満ちてくる。

私たちは、太陽に導かれて生きる――
本来、誰もが太陽人間なのだ。