悠々日和キャンピングカーの旅:⑭西日本の旅(山陰(後編))
関門海峡を「ジル」で渡る方法は高速道路の関門橋と関門トンネルがあり、安価なのはトンネルだ。その入口をナビでセットして、R191からR2に入り、無事に到着。驚いたのは、通行料金は超安価の160円だったこと。その金額を現金で支払った後、トンネルの入口をフロントガラス越しに写真を撮った。これで山口県、そう本州を脱出した。
トンネルは下り坂で始まり、そして水平部分に入った。そこには県境があるのだが、その表示が分からないまま、知らないうちに上り坂の部分に入っていた。県境の表示がないのかもしれない。
トンネルを抜けるまではR2、上陸した福岡県北九州市門司区内でR3に入った。
実家までは最短距離で向かうことにして、門司区の南側の瀬戸内海の周防灘側の裏門司を抜け、小倉北区に入り、R10に出た。このルートは、北九州市の中心部を回避するルートでもあり、時間短縮になる。
このR10は実家近くの幹線道路で、望郷の念に駆られる際のトリガーのひとつだ。走れば走るほど、実家の存在がクローズアップしてきた。
それからは知っている風景が続き、その中には以前と変わった風景が点在し、暫く遠ざかっていた月日を感じた。実家は行橋市の中心街を抜けた先にあり、その中心街を回避するバイパスがあるが、地元の風景を懐かしむため、旧R10の県道を走ることにした。
R10沿いに大型チェーンの書店があり、そこに立ち寄った。
毎月15日が発売日のキャンピングカーの月刊誌「オートキャンパー」を買うためだ。ところが、16日の今日、まだ入荷しておらず、販売は明日の17日とのこと。九州では、月刊誌の発売が予定日より2日間も遅れることを知った。
行橋市の中心街から南側に離れてゆくにつれ、R10沿線が次第に暗くなっていった。実家のあるあたりまではまだ、町の発展が遅れているようで、私の記憶と同じ風景が広がっていた。
静岡県西部の自宅を出発してから14泊を費やし15日目の夕方に、やっと実家に到着し、「ジル」は実家の隣の空地に駐車した。
そして、久し振りの実家での年老いた両親と弟夫婦、そして甥は皆、元気にしていて、美味しい夕食を囲んで、「キャンピングカーの旅」の話は尽きなかった。
【今日の一言】 実家近くの道をキャンピングカーで走ると、狭い道だったことに気付いた。