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タカーシャ
タカーシャ
novelistID. 70952
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「最高に愉快な、生命の王者の旅」を

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堂々たる“生命の王者”のものになっていました。





〈エピローグ〉

丘を下り、長い道を歩き続けると、
ライオはいつの間にか、旅の出発点——
世界のど真ん中に戻っていました。

けれど、景色は少し違って見えます。
同じ空は、前よりも広く。
同じ地面は、前よりも温かく。
同じ風は、前よりもやさしく。

背負ってきたリュックは軽くなっていました。
その中には、
笑いの滝でつかまえた虹色のひとしずく、
涙のチョコレートの包み紙、
風のトムのマントの切れ端、
そして希望の丘で開けた小瓶の香りが、
そっとしまわれています。

ライオは空を見上げ、
静かに口角を上げました。

「さあ、次はどこへ行こうか」

その瞬間、
遠くの空に、またぐにゃぐにゃ道の地図が浮かび上がりました。
行き先は書かれていません。
ただ一行、こうだけ記されています。

“次の一歩から、また王者の旅が始まる”

ライオは笑い声を残し、
新しい道へと歩き出しました。

——そして物語は、まだ終わらない。