「きみと、わたしの間にあるもの」 ― 見る・離れる・許す・待
待つ時間には、見えない対話がある。
言葉にしない祈りがある。
ふとした瞬間、相手が自分を信じて
そばにいてくれていたことに気づくとき、
それは深く、心に届く。
「ありがとう」では言いきれない感謝が、そこに生まれる。
誰かを“待つ”ことは、
その人の可能性を信じること。
そして、“自分が動きすぎない”強さでもある。
やさしい人は、待てる人だ。
焦らず、答えを急がず、
今日よりも明日の「その人」に、期待できる人だ。
待つことでしか育たない関係がある。
待つことでしか届かない想いがある。
だから今日も、私は待つ。
何もしないふりをしながら、
ちゃんと、あなたのことを思いながら。
連作完結メッセージ
これで4話すべてが出そろいました:
1. 見るということ
2. 離れるということ
3. 許すということ
4. 待つということ
この4つの行為は、どれも“愛”のちがうかたちであり、
“関係を育てる時間”の別々の表現です。
作品名:「きみと、わたしの間にあるもの」 ― 見る・離れる・許す・待 作家名:タカーシャ