老人の喜怒哀楽
その2
突然の癌の宣言を受けたときのショックは経験者でないと分からないと思うが、周りの者親族でない私さえすごいショックを受けた。
世間的にも、又私の属している会でもリーダー格の友は高齢になって再入会した私にとってはただ一本の支えだ。彼女のフォローがなければ私は会でも何の役にも立たない存在で、ただ減少化を辿っている現在会員数がわずか一名でも貴重な存在なのだ。
私のその会への貢献度は非常に少なく申し訳ないが、身近な友人も亡くなったり交流を拒んだりする者が多くなった今、定期的に月に何度か会で顔を合わせ、またその中の小グループでは個人の家を順番に集まって意見を話し合い、その後雑談をしたりお茶したりするのが楽しみだったので、それがなくなるかも知れないと思うと意味がないような気がしている。
ご本人もそれを楽しみにしていたと、今の状況をとても悲しんでいるようだ。