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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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フリーランス(続・おしゃべりさんのひとり言180)

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昨今、デジタルスキルを持ってる新世代が重宝がられ、そんなスキルのない、理解できない旧世代達が、新世代をやたらと重用しがちになっています。(頼ってしまってる)
本当にビジネスセンスのある人ならいくら若くてもいいですが、在宅のフリーランスに仕事を依頼すると、明らかにその完成度が低いということもあります。
ネットを通じて日本中に依頼できるので、(身近にいい人材が不足してるから)ということではないはず。
漫画やドラマで活躍するフリーランスは、いい仕事してライフスタイルも洗練されているように描かれてるのに、現実の世界ではそうでもなさそう。
その仕事ぶりをイラストに置き換えて言えば、きれいに色を塗ってはいるけど、輪郭線がブレブレだとか、暖色寒色が入り交じって統一感がないとか、そもそもデッサンがくるってるような感じ。つまり(プロとしては、どうなの?)ってやつです。
こんな仕上がりを僕に持ってくる部下にやり直しを指示したら、フリーランスに追加費用が必要なんだと???
不良品の交換に追加料金!?
彼らを使う側にもセンスがないから、こんな業者に無駄金払っちゃうってことなんだろうけど、場合によっちゃ、そんな仕事でもOK出しちゃう低レベルな会社も多いってことだ。
相手は一人で仕事されてるので、他人の評価を受け付けないスタンスで、仕事募集のSNSにも、いい評価しか載せない。(いい評価書くと割引してくれるってんですから)
彼らはデータのやり取りで完結する仕事だから、危険作業なんてない。労災対応の責任は負わない気楽さは羨ましいけど、データ流出の対策は責任もってやってるんだろうか?
ネットに横行するウソ広告を平気で実践されている方々が少なからずいます。
クレーム付けても、そもそもどこに住んでるのか、相手の顔さえも知らないし、清算処理に領収証が必要なのに、インボイス対応できてない人もザラにいます。メールアドレス以外、連絡先を知らさせてくれない場合もあったりします。
結果どうなるかというと、音信不通になるんです。
決済は最後にしますから、金銭的損失はないのですが、もしそのデータが必要な業務が期限に間に合わなかったりしたら損失は莫大です。
これを隠蔽しようと、発注した社員が部下にその不十分なデータを手直しさせて発覚するという事案がありました。
よくよく考えてみたら、長くキャリアを積んだ人が独立したのなら信用もできますが、専門学校を出て就職先で1~2年仕事の手順を覚えたくらいで独立しちゃってるんじゃないかって疑ってしまうような若い人もいて、それが自身のことを『専門職のエキスパートアドバイザー』のように思ってれば、こちらのニーズを受け取らずにケチまでつけてくる始末。
「あなたは下請けの自営業でしょ」って言ってやりたい。
だから対策として、フリーランスに依頼する前に、彼らに職歴書の提出を求めることにしています。
まあ、こんなことがずっと続くはずありません。
フリーランスでもいい仕事する人に依頼は集中し、やはり実力のない人は淘汰されていくでのしょう。

作業データは、内製(自社で作る)にせよ、フリーランスに委託するにせよ、それらを継ぎはぎしただけでは、僕らの仕事の完成度は上がらないのです。
それらをうまく活用出来るようにしなければ、価値はありません。
そもそも、外注データをうまくアレンジして活用できるような◎社員は、ある程度経験豊富で、フリーランスなんかに頼らずとも、効率よく仕事を仕上げてくれます。ミスも的確にリカバリーできるような人です。
一方、自分のミスでさえ他人任せにしてしまう×社員ほど、すぐに流行だからと言って、フリーランスに依頼しようとする傾向が強くて・・・(フリーランス使うんだったら、そんな×社員なんか要らないですよね)
ただその上の×管理職が、最近の風潮に流されたり疎かったりするから、デジタルを解ってるふうの×社員に頼ってしまいます。
さらによくない傾向として、そこから上がった仕事は、フリーランスがやってるのに、単に仲介しただけの×社員の評価を上げてやるって、おかしいことが起こってる。
それに納得できない真面目で才能のある◎社員が辞めていくことが増えてしまいました。
とても残念なことですが、僕は事業部長として、フリーランスを使いたがる風潮を制すのが難しいくらい、既定路線となっていくのも事実だと受け止めています。

そんな×社員のあおりを食った◎社員の退職の日、僕は逆説的ですがこんな風に言って送り出してあげます。
「君ならフリーランスになっても、十分やっていけるよ」
彼らがフリーランスになってくれたら、安心して仕事を依頼できそうですもの。


     つづく