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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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フリーランス(続・おしゃべりさんのひとり言180)

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フリーランス



フリーランスって言葉は、職業を指すのかな?
才能があって、自由な生き方を象徴するようなイメージあるじゃない。
最近のビジネススタイルとして定着して、自宅で仕事してる人が多くていいよね。
昔で言う、フリーアルバイターとか派遣とかにも仕事に縛られたくないって人がいて、社会的に大きなムーブメントとなったけど、フリーランスは独立事業主の立場になるから、その実力は重要だと思います。
ところが、これが僕らの仕事の弊害になってしまって、少し愚痴っちゃいますけど、最近の悩みでもあるんです。それでもプラスに考えてみました。

僕は最近絵を描く時間がありません。
絵は子供の頃からの趣味で、本業とは別に手描きイラストやインテリアデザインを請け負ったり、工業デザインもしてました。
それがデジタルイラストの時代が来て、手描きの仕事が減ってしまい、フリーのイラスト素材がweb上に出回り出すと、絵でお金を稼ぐことが難しくなってきたんですよね。
まぁ僕にとっては趣味の延長線上で小遣い稼ぎしてたようなもんですから、死活問題って訳じゃなかったですけど。(よくよく考えたら僕もフリーランスだったのかも)
でもその頃から絵を描く機会は、とんと減ってしまったという訳です。
こんな風にデジタル時代の便利さって、人の仕事を奪っていっちゃうことも多いと思います。
通訳なんてもうAIが同時翻訳してくれますし・・・実はコレも僕の仕事だったんです。
僕は大学で言語学を専攻してきました。
将来、新興国の躍進や発展途上国の台頭を予想して、そうした国のビジネスに携わる事が有利だと考えていたからです。
だから南米で通用するように、英語の他に第二外国語としてスペイン語を5年間習得しましたし、中国語は第三外国語として3年間学びました。
仕事の合間にも中国語の勉強を続けながら、マレー語、インドネシア語もほぼマスターしています。
その動機とやる気の継続は、可愛いネイティブの娘を話し相手に探せば簡単でした(笑)
単純に外国人相手の仕事に魅力を感じていたけど、ビジネスが本格化し始めた頃には、僕の予想はバッチリ当たりました。仕事で世界中を駆け回ることができたんです。
ところが今では、オンラインで海外とも打合せできるし、自動翻訳で事足るような時代になっちゃいましたよね。
毎日、新入社員にも翻訳アプリでドキュメント(文書)作りさせています。
でも、長文に自動翻訳使うと、その文脈はハチャメチャになっちゃうんですよね。
理由は、話の流れを掴まず一文ずつ翻訳されるから。更に日本語独自の表現で主語を省略してたり、入力する人の日本語文章力が低いと、翻訳文では適当な表現で補完されてしまって、意図する内容と違う意味になってしまうんです。(文法的には完璧な翻訳なんですけど)
そんな不十分な書類を最終確認するのが、最近のベテラン社員の仕事になってしまっています。余計に手間がかかってるだけですけどね。

余談ですが、スマホの同時通訳アプリでも、ちゃんとした翻訳ができるものもありますが、直訳の堅苦しい表現となってしまいます。しかもタイピングではなく口頭での入力においては、AIの方が聞き取り間違いしたりして、全く意味不明な訳になってる場合も多いです。
そんな中、翻訳アプリではないOpen-AIの『チャットGPT』だけは、とんでもなくハイレベルな翻訳をしてくれて、しかも状況を理解した意訳までしてたり、ものすごく参考になるのが僕の実感です。ただし、翻訳に特化したAIじゃないから、考えてる時間が少し長いので、旅行中なんかに利用するのは無理かもしれません。チャットGPTベースの通訳アプリならそこそこ使えそうですが、ほとんど有料版なのが難点。

話を戻して、イラストにしろ、言語習得にせよ、僕は無駄な努力を続けていたのでしょうか?
あなたにも、好きでやってることが時代の変化と共に無用なことになって、消失感を味わうなんて事があるかもしれませんよ。
とにかく今の時代、デジタルを使いこなせる人の価値が上がっています。
時間と体を使って稼ぐしかない僕は、人をうまく使う、時間をうまく使う、そんなことで利益を出してきました。
世のほとんどの人はそうした働き方で収入を得てらっしゃいます。
農業から製造業も販売業も、教師、医師や弁護士、政治家までも、皆労働収入です。
それらもシステムが出来上がりさえすれば、将来はすべてデジタルで在宅勤務が可能な時代になるかもしれません。
ま、それにも各々才能が必要なんだと思いますけど。