令和七年随想録
これから生きる時間 その1
つらつら慮るに、細い身体で、弱い心で、よくぞこれまで生きたもんだ。風呂上りに細い腕の上腕にボディクリームを塗っているが、なんとまあ細いこと、痩せたとかいうのではなく多分子供のときから、そして娘時代からもずっと細いのである。
23歳で出会い残念ながら結ばれることもなく心だけは今に至るまで引きずっている人が、晩年に出会って話す機会があった時言った言葉がある。
それは、あのときはガラス細工のようだったと。だから触れもしなかったのだろう。
ましてや、今とは違って身体全体も痩せていたから細く、病気上がりで心も弱くて世間のことには全く疎かった。