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令和七年随想録

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その5


会が終って何年かが過ぎ、そのいきさつのことを私はすっかり忘れていた。
しばらくして友人に勧められラインを利用することになった。
ラインでメールをするのは少数の友達と宅急便や作業を依頼する職人さんとの連絡だけだった。

女の友達と彼女の友達と三人で食事会をしたことがあった。食事の合間にお話しをされている二人の写真を撮って見せたら、写真をラインで送って欲しいと言われた。
ラインを繋ぐのが苦手な私は、スマホをいじくり回してやっとその方に写真を送ることができたのは良かったのだが・・

数日後ばらばらとラインからメールが来て不思議に思っていたら、携帯電話に保存している番号にラインが繋がったらしかった。
ラインが届いた方たちの中には、ご無沙汰していますとか、返事が来た。
その内の一人が、この話題の人だったのだ。

メールには、「笹峰霧子さんですか」と書いてあった。
私はその差出人の名前を見て驚いた、と同時にうれしかった。

その方に事情を話してお詫びをし、ラインを繋いだままにしてくださいとお願いした。


つづく










作品名:令和七年随想録 作家名:笹峰霧子