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令和七年随想録

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その3


去年の12月に今入っている俳句の会に続いて二つの会に再入会した。
どちらも20年ほど前に入会していたグループ会で、一つは羽仁もと子全国友の会。もう一つはコーラスで、私が居たときの指導者は変わっていたが馴染みの人が引き継いでいる。

どちらのグループにも馴染みの人達が数人在籍しているが、みんな年を取りすっかり様変わりしていた。でもこのお馴染みさん達がいなかったら私は入会はしなかったと思う。

コーラスは20人あまりの会員がいるが、全く知らない人がほとんどで今更馴染む気もない。当時もそれほど馴染んでいたわけではなかったが、それなりに若かったので気楽について行けた。
何十年も続けている人らは年を取って色々身体に支障があるようだが、メロディ―の音取りは新曲でも素早い。彼女らの積み重ねた成果を感じるにつけ、音楽に興味を失くしていた数年間に自分は音感が鈍くなっているのを感じている。

友の会のほうは以前も新しい会員として13年間在籍し、何でも教えてもらう立場にいたが、会に出席することがうれしくて模範生のように総ての課題をこなしていた。
教えて下さった方々は既にお亡くなりになっていたが、お一人だけ100歳の方とすれ違いでお会いする機会が持てたことはうれしかった。百歳の方は退会はせず、他県の娘さんの家に行かれても会の情報誌を通じて遠隔会員として在籍しておられる。
情報誌はその方にとってはまさに老後の唯一の楽しみではないだろうか。


作品名:令和七年随想録 作家名:笹峰霧子