残 像
独占欲
あたしは独占欲がかなり強い
ウザ系の粘質型…
なのに彼に対して
ヤキモチみたいな感情を
持ったことがない
彼は好きな人ができると
あたしに報告してくれて
その彼女さんとも
交流を持たせてくれたりする
新しい恋が始まるたびに
その恋の起承転結を知らせてくれて
あたしの中ですべてが完結する
そんな信頼関係が
あたしの「自信」になってるからか
まぁ…その「自信」も
自分の勘違いの上に
成り立ってるかもだけど
激しく燃え上がる恋の炎は
やがては勢いを失ってくすぶり続け
愛おしい気持ちも
慈しむ想いも
灰になって
風に舞う日もくるだろう
だけどあたしたちは
もっと静かに
もっと穏やかに
ひだまりの中で
ちょっとドキドキしながら
お茶をすすってる
そんな存在でありたいと願う