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㊙ 未知ワールドへ、ようこそ! 第3話 ㊙ 高原料亭

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8話 反時計回り一周


 この説明に私たち全員、????。
そこでヤッチンが声を上げました、「ちょっとジッチャン、さっぱり分りまへんがな!! で、……、質問!」と。
 すると老いたコンコンさんは「そうですか、ホモ・サピエンスさんの御頭(おつむ)はコンコン・サピエンスと同レベルの……、『まあまあ』でんな」とボソボソと呟き、「はい、どうぞ」と指を指されました。
 こんな所で喧嘩しても、<<Nothing will happen.>>
 ヤッチンはシレッと「池を反時計回りで一周しろとか、真赭の一本ススキが時間の芯だとか、一体どういう事ですか?」と尋ねました。
 これにジッチャンは「コンコン池を反時計回りに1周すると60年前の過去に、10周すると600年前の世界へと行けるんでんがな、反対に時計回りだと未来の世界へしっかりワープ、ね、どうだい、面白いだろ」と話してくれて、後はニコニコの皺(しわ)くちゃに。
 これに微笑み返しをした奈那社長、「じゃあ、私たちは反時計回りの1周をして、60年前の高級料亭を訪問するということですね、オモシロ~イ!」と今度は満面の笑み。これにヤッチンも私も万歳して、ホッ! ツユスケはというと、またもやソーラン節をなぜか歌い出したのであります。
 こんな事態にコンコン・ジッチャンは首を傾げて、「お前たち大丈夫か? 念のため言っておくが、帰って来る時は、いいか、時計回りの一周だぞ!」と。
 優しいじゃありませんか。私たちは再会を約束し、奈那社長の発声「皆のもの、いざ出陣じゃ!」と。その後ほら貝と銅鑼(どら)の音が高らかに鳴り響き渡り、コンコン池、反時計回り一周へと踏み出したのであります。