ボクとキミのものがたり
「まあ、だんだん暖かくなるように、徐々にね」(あー約束しちゃったぞ。どうする…)
嬉しそうなキミの笑顔とボクの苦笑が、暖かな部屋の中でほのぼのと空気に溶ける。
机に向き直り、ペンを持つ手と腹の肉を探る手。
あ、早くこの原稿を片付けなくっちゃ。
キミと過ごしたあの夏のドキドキ。
そして、今年の夏まであと○ヶ月。
ボクのどきどきサマーが始まるのかな。
今、デジタルカメラの中のボクと向き合っている。
ただそれだけなのに……。
― Ω ―
作品名:ボクとキミのものがたり 作家名:甜茶