どんな心理なの
その4
苦しそうな切羽詰まった一行のメールがきて何日も経たないときに、ご家族から私のラインへメールがきた。
某月某日に拓也は他界いたしました。云々・・のお知らせだった。
そうなることは分かっていても、最後の血を吐くような文字のことは忘れられない。
母が亡くなった時も夫が亡くなったときも涙を流すことがなかったのに、深く付き合っていたわけでもない若いともだちの死に何故こんなに涙が出るのだろうと思った。
汚い面を知らずただ自分の中で温めていた友情だったから・・。
彼はどんな気持ちで死ぬ直前まで私にメールをくれたのだろう。
何もかも接点のない私に何故ついて来てくれたのだろう。
かげろうのようなひと。私には彼の存在はそのような気がしている。