どんな心理なの
その2
どの経路で行けば良いか検討中とのラインが入った。
関東からバイクで来るには船の便を使い、四国に入れば遠い距離でも何てことはないらしかった。私はいつ来るのかなと楽しみにしていた。
これまでのSNSでの懇意な友達も皆こちらに来たい、四万十川に行ってみたいと言っていたが実現することもなく別れた。まだコロナの渦中ではなかったので彼は来るだろうと思っていた。
その内コロナが流行り始め旅行などとても無理な状況になった。
暫くして、彼は夜眠っているときに胸のあたりが痛いと書いてきた。病院へは行ったこともないほどの健康体だと本人も私も信じていた。
病院では何か月か諸々の検査を受け、食道癌ステージ4の診断が下ったとの知らせを受けるまでにそう時間は経っていなかった。